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三度のメシよりウェットフライ

開拓精神

      3月25日(日) 晴れ

 朝から釣りが出来ると思っていたけれど、何だかんだとやることを思いついてしまい、
川へ向けて自宅を出発したのは午後一時頃。
今回向かうのは、お隣の県を流れる川なのだけれど、過去一度も釣りをしたことが無い場所。
何度か、水温の高い時期に通りかかり、水温の低い春先であれば良い魚さんに出逢えるような気がしていたのだけれど、
他に気になる場所が沢山あったりしたものだから、ずっと来るタイミングを逃してしまっていた。
近年は、ゲリラ豪雨に代表されるように天候に異常がおきていて、河川はその影響をまともに受けてしまっている。
大きな魚達が、長期間留まるような深場が消失してしまったり、ひどい場合には完全に壊されてしまったりしている。
しかし、今回向かう場所には常に深い場所が点在していて、その上釣り人を殆ど見かけない。
絶対数こそ少ないけれど、必ず良い魚さんがいると思うのであります。





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 水温12.5度、自分が知っている限り、この辺りの透明度はそんなに高くはないのだけれど、
早春で、まだ水温が低いせいか、予想外に透明度が高い。





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 石の多い区間を探し、底石をひっくり返すと水生昆虫が沢山。
予想通り、栄養価の高い流れのようだ。

 ただ・・・・・

 今回はどういうものか、虫たちの活性が非常に低い。
下っても、下っても魚さんからの応答がない。
全く情報のない場所なので、魚さんが居ないのか、活性が低いだけなのか全く判断がつかない。
温かい時間帯に何らかの虫の活動が活発になり、そのタイミングがチャンスと見ていたのだけれど、
何も起きないまま夕刻を迎えてしまった。

「もう、暗くなるまで粘ってみるしかないな」

 釣り下っていく中で、盛期の夕暮れ時であれば良い魚さんが出そうだなと感じた浅い場所があったので、
そこを狙ってみようと上流へと向かう。
そして、暗くなり始めたころポイントに到着。

   ムムムッ!?
 これって、間違いなくライズリングだよな。

 鼻先で、ちょこんと水面をつつく様な、大型の魚さんにありがちなライズ。
どうやら2匹の魚さんがそんな波紋を作り出している様子。
この時期のこんな時ってこんなフライかなって思ったフライに結び換え、送り込むように流していく。
竿先に、不自然な抵抗を微妙に感じ、一呼吸置いてアワセる。
確かな重量感を感じるや否や、ラインが勢いよく引き出されていく。

「やっぱり魚さん居てくれた!」





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 苦労が報われた瞬間の到来。   レインボウさん 52センチ。

 情報の無い場所を開拓するには、強い気力と体力が必要となる。
その、どちらも低下してしまった自分のようなおじさんにとっては、とてもきつい作業である。
それでも、自分はずっと開拓精神を持ち続けていきたいと思う。
各地で良い釣り場が次々と消失していく中、もしここで立ち止まってしまったなら、
良い魚さんとの出逢いは、実現出来なくなってしまうような気がするのであります。

     あ~~~

     しんど・・・









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テーマ:フライフィッシング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2018/03/26(月) 23:04:08|
  2. ちょい遠征

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